性病・妊娠の心配なくセックスに専念でき、薄くて感度も良いコンドームこそ「夜の紳士」の必需品
「なぁ陽子、俺はお前を"生"で感じたいんだよ」、「コンドームを使っているとお前と"繋がった"感じがしない」、「コンドーム使うと俺、気持ちよくないんだよね? そもそも面倒くさいし…」とパートナーの女性を性病や望まない妊娠のリスクに晒している男性は、今この瞬間にも日本に大勢いるはずです。
性教育が進んでいる海外では、こんな身勝手な話をする彼氏はいつ別れを切り出されてもおかしくはありません。カトリーヌ「ゴムを付けるのが面倒くさいの!? だったらズボンやパンツを脱ぐのも面倒くさいだろうから、セックスしなくていいわよ!…フーッ(←天井に向けてタバコの煙を吐く)」こんな感じでしょうか。
しかし、悲しいかな、日本では「彼氏にだけは嫌われたくない」という一心で、コンドームを付けないセックスを受け入れている女性がまだまだ大勢います。
「コンドームを使うと感度が落ちるから、セックスが気持ちよくない」というのはコンドームの品質がそれほど高くなかった、我々の親の世代の話であって現在ではほどんど考えられません。
その理由の一つは、日本のコンドームは今や世界に誇れる高品質となっているからです。薄さが0.01ミリとか0.03ミリとか極限の薄さを実現しており、ゴム特有のにおい、感触、アレルギーが気になる人でも大丈夫なようにポリウレタン製のコンドームも登場しています。
現在のコンドームは膣内にペニスを挿入する通常のセックスはもちろん、オーラルセックス(フェラチオ)も快適に行うことができるほどです。また潤滑液付きの製品も多く登場しており、コンドームの摩擦による"ゴム擦れ"を苦手にしていた女性の負担も大きく軽減されました。
確かに薄さが0.01ミリであっても、物理的には性器同士の接触は遮断されているわけですから、生のセックスのように100%の人肌の質感、温もりを感じることはできないのは事実です。しかし、このレベルの薄さならばその差はごくわずかであって、「気持ちよくない」ということは決してないはずです。
「いやいや、俺、気持ちよくねーから」という男性の方は、肉体ではなく精神的になんらかの"引っかかり"があると考えられます。すなわち、コンドームを付けることで「セックスの主導権を失ってしまった」、「彼女から拒否された気がする」、「本当は彼女はセックスをしたくないのではないか」と思い込んで、精神的なストレスを抱えてしまっている可能性があるということです。
でもちょっと待ってください。多くの女性は「自分のことを思ってくれているなら、ちゃんとコンドームをつけてほしい」と思っています。つまり生でしようとする彼氏こそNGと考えており、男性が「コンドームを付けてほしいということは、彼女はセックスをしたくないのではないか」と考えるのは、全くの認識違いなのです。
ネット上には匿名という性質上、コンドームを付けようとしない男性に対して辛辣な意見が数多く書き込まれています。「本当に愛されているか疑問に思うときがある」、「女を所詮、オ○ニーの道具として思っていない」、「これで彼氏が金持ってなかったら速攻で別れてる(←これは酷いw)」などなど。
また、コンドームを使用することで、性病や望まない妊娠のリスクを心配しながらセックスをする必要がなくなり、精神的に解放された状態でパートナーと向き合うことができるという点も見逃せません。
コンドームを付けないまま「あっ、イ、イクッ!(ヤバイ!膣外に射精しないと!)」、「成人女性のクラミジア感染率が9%だと?たいしことねーじゃん(いや待てよ、ひょっとするかも…)」、「妊娠したら、結婚するから問題ない(俺、本当にコイツと家庭を築く覚悟あるのか…)」と頭の片隅でマイナスイメージが行き来するなかで彼女を抱いていて、本当に「気持ちいい」のでしょうか?
そもそも、射精直前にペニスを引き抜いて、女性の腹部や大腿部、顔などに射精する「膣外射精」では、望まない妊娠や性病を確実に防ぐことはできないのです。(関連記事:膣外射精では妊娠と性病を予防できない、あるいはコンドームでも性病予防に失敗!?を参照)。彼女のことを本当に愛しているなら、コンドームを付けましょうよ、ということです。
ただし、コンドームは射精直前になってイソイソと付けるのでは、性病の感染予防や避妊の効果は低下してしまいます。そもそも、セックスで気持ちが高まっている最中に生じる、あのなんとも言えない「間」が恥ずかしい! そういうわけで、性器同士が触れ合う前、つまりペニスが勃起した時点でコンドームを装着するのが、「夜の紳士」のマナーです。
コンドームを使って二人の心が寄り添う時、初めて双方が「気持ちいい」と感じる素敵なセックスになるということを多くの男性に理解してもらいたいですね。